忘備録7 : つらいけど

今週のお題「体調が悪いときの過ごし方」

 

2023、11/12、12:38、東京は曇り、寒くなってきた

 

子供の時は良く熱を出して寝込んでいたなぁ

痩せていて小さかったし

ついでに小児喘息だったし

 

幼稚園も3/1しか出席できなかった

おかげで

幼稚園に馴染めず

友達にも馴染めずだ

 

子供の心はデリケートだ

休んでばかりだと幼稚園に対して段々と距離が出来てしまう

つまり行きたくなくなるのだ

 

子供は親に

「幼稚園に行きたくない」

とはなかなか言えない

心は曇りドヨーンとしているけど

熱のない時は我慢して通園した

出来上がった集団に馴染めなくて

楽しくなかったけど

 

父はわたしが熱を出すと

必ずアイスクリームケーキを買ってきてくれた

小さいけれど

丸くてケーキ型になっている

熱が出たわたしのだけのアイスクリームケーキ

子供のわたしにとっては夢のような食べ物

熱が出なければ食べられない

贅沢なアイスクリームケーキに感じたのは事実

不思議なことに

特別なアイスクリームケーキを食べると熱が下がった

 

 

 

大人になった今日も体調が悪い

 

吐き気もあり、腹痛もあり、頭痛もちらほらと身体もだるい

なんとか体を起こしている状態だ

体調の良い日の方が少なくて、日々誤魔化しながらの生活だ

女性は特に生理があるので貧血でフラフラすることも多い

3週間から4週間のうち1週間、生理が来る

人間ドックで貧血注意と言われるのも納得の出血量だ

 

そんな体調の悪さを日々誤魔化しているもの

誰でも常備していると思うが

①痛み止め

②胃薬

③靴用ホカロン

 

③の靴の中敷タイプのホカロンはホントに良い

冬は特に冷えやすくて身体がだるいから

わたしは冬のブーツは大きめを購入し、スカートの着用の場合はタイツの上からソックスを履いて、ブーツに中敷タイプのホカロンを入れるとい徹底ぶり

上はそんなに厚着をしなくても冷えから身体を守れる

モコモコしなくてかえってオシャレだ

中敷タイプのホカロンを入れると冬のディズニーランドの寒さも楽だと感じる

ブルブルと身体を縮めて震えることもない

ただし途中で効果がなくなるので、予備を持ち歩こう!

 

今日もカロナールを飲んでから1時間とちょっと経ったけど、頭痛、吐き気が治まり楽になった

 

ホントは横になりグズグズしていたい

しかし日々の生活をこなしていかなくてはならないので、大人は動くしかない

わたしの「体調の悪い時の過ごし方」は余程のことがない限り通常運転

 

そして足を冷やさないようにする

ホントに

足を温めると身体から余分な力が抜けて動きやすくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘備録6

2023、11/5、日曜日、12:16、東京は今日も晴れ、なんとなく暑い

 

忘れた

 

何を書こうか忘れてしまった

スッポリと無くなってしまった

怖いな

母が認知症だったから

 

最近は

歳の離れたいとこが

仕事を辞めて半年

認知症になった

まだ早すぎるよ

 

1日に何度も電話をかけて来る

私の名前が一番上にあるから

 

「電話くれた?」

違うよ

電話くれたのはあなた

あなたがかけたから

私の名前が1番上にあるんだよ

わからないか

忘れてしまうんだもの

仕方ない

それが認知症

 

電話で

「友達ができないよ」

「全然馴染めない」

「意見が合わないんだよ」

「感覚が違う」

「そっちに帰りたい」

みんなと話が合わないようだ

生きている時代が

過去にタイムスリップしているせいかな

お嫁さんの実家の近くに行くことにしたのもうろ覚え

決めたのはあなたなのに

 

「そっちに帰りたい」

「帰ろうと思う」

 

こっちにもう帰る家はないよ

両親がもういないことを告げたらびっくりしていた

何もかも忘れてしまうね

 

電話

年賀状をくれた人の名前を読んでわたしに訊かせる

「知ってる?」

「知らない」

「知ってる?」

「知らない」

わたしに訊いてもわからないよ

「知ってる?」

「それわたし」

嬉しそうに

「そっか」

「夏休みの宿題手伝ったよね」

「うん」

もうわたしは小学生ではないけれど

 

 

私も同じになるかもしれない

 

今からびくびくしているけど

何もかも忘れてしまったら

どんな感じだろう

 

皆に迷惑をかけるけど

 

みんな忘れてしまうと

楽になるのかも

生きているって苦しいことも沢山あるよね

自分の失言で悩んだりして

他人に言われたことでくよくよしたり

 

認知症になったら

都合よく悩みも忘れてしまえるのかな

嬉しかったことも忘れてしまうけど

頭の中は雲の中のように

モヤモヤフワフワになるのかな

何もない記憶

たまーに出て来る昔の思い出

 

どんな気持ちなんだろう

知らない世界

不安だ

不安も忘れてしまうのか

 

病院で車椅子の高齢のお母さんに怒鳴っているおじさんを見かけた

おじさんは多分息子だ

「言ったじゃないか!」

「なんで忘れるんだ!」

お母さんは

「だって今行きたくなったんだよ」

お母さん、トイレに行きたくなったようだ

子供と同じだ

大丈夫と言っていても

大丈夫じゃなくなる

おじさんお母さんさんに期待しすぎ

もうお母さんの役目は終わってるんだよ

 

親切な看護師さんが近づいて

連れて行ってくれた

 

おじさん椅子に座ってションボリと頭をかいていた

おじさん、ずーっとお母さんに甘えて生きてきたんだね

 

 

わたしが認知症になっても

優しくしてください

忘れた事を

怒らないで下さい

 

どうしていいかわからなくて

とりあえず認知症保険に入った

 

 

 

 

 

 

 

忘備録5

今週のお題「こぼしたもの」

 

2023、10/29、12:28、東京は晴れ、今日は割と涼しい

 

こぼしたもの

 

たくさんあるなぁ

 

牛乳

コーヒー

アイスティー

洗剤

化粧水

 

 

人の心

 

沢山あるある

 

 

食べ物、飲み物

 

我が家に犬がまだいた頃

すごい勢いで突進してきて

なめとってしまった

床もピカピカ

拭く必要もないくらい

いつも

こぼれて来るのを待ちかまえていたのだから

食いしん坊で茶色の大きな男の子

鼻先が黒い

「こらこら」

と言いながら

手を使っているわたしは

足でブロックする

私と犬との攻防

楽しい時間だった思い出

 

洗剤

 

レフィルを容器に移そうとして

こぼしてしまった時

手にかかってベトベト

何せ濃縮だから

洗っても洗っても

なかなかすっきりしない

床に落ちた分は

タオルで拭いて

タオルごと洗濯機へ投入

タオルについた髪の毛はとって捨てるけど

誰も見ていなよね

洗剤をこぼしたことは家族にも内緒

ドジだと思われるから

 

化粧水

 

朝晩使う

肌をしっとりと仕上げるのに

化粧水ほど大切なアイテムはないと思うわたし

3プッシュと書いてあるが

わたしは4プッシュプ使う

コットンがブヨブヨになり肌に擦れないように

たまに3プッシュにしてみるが

やはり肌に擦れる

毎日のルーティン

その日は

化粧水をコットンにのせたら

シンクへつるりとこぼれてしまった

勿体無い勿体無いと唱え

シンクに顔を突っ込み

目を凝らして見ても

指にとって臭いを嗅いでみても

水か化粧水かわからない

結局

肌のために

2プッシュ足して使う

そんなことの繰り返し

心に中でガックリしている

勿体無い

これも家族には内緒

 

 

泣きたくないのに

涙がこぼれる

父が亡くなった時

母を支えて

しっかりしくなくちゃと

ずーっと泣かなかったのに

一人で

カフェに入って

一息ついていたら

勝手こぼれてきた

とまらない涙

周りの人は変に思うから

止めようとするのに

目のお化粧がとれるくらい

こぼれてくる

どこかでメガネを買ってかけて帰ろうかな

 

 

相手が

歩みよってこようとした心を

拒否して

受け止めず

わざとこぼしてしまう

なぜそうしたかって

大切な人が

女性の家に寄っていて

駐禁を切られた翌日

いつも何でもかんでもわたしに頼むのに

自分で罰金を払いに行ったから

私の心は不安定になり

今まで溜めてきたものが

荒々しく

こぼれていく

こぼれきって

曇りになった時

何が残るんだろう

 

からっぽか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘備録4

2023、10/28、土曜日、12:19、東京は今日も晴れ

 

10月

 

人の波

一体どこからきたのか

どこに行くのか

よく集まったな

 

 渋谷の街に人が溢れる時がある

満員電車のよう

歩きにくい

歩くだけなのに

至難の技だ

 

「渋谷はハロウィン会場ではありません」

とか書いてあるし

そんなの今更だと思うけど

 

人が引き寄せられていくようだけど

渋谷ってそんなに魅力的な街なのかな

 

閉店した東急百貨店への上り坂

鮭のように登って行く

上手く泳げない

アップアップだ

 

 

10月

 

水天宮ロイヤルパークホテルの地下1階で

ハロウィンと書いてあるかぼちゃ色のセーターを着て

カボチャ形のバックを持っている女の子を見た

 

いいね

素敵なオシャレ

惹かれるな

 

私も山吹色のブラウスを着て

黒いスカートを履いて

街中を歩いてみたりする

気分の問題

人生少しは楽しくなるように

 

10月

 

なんとなく周りに流されながら

ハロウィンアフターヌーンティー

ハロウィン限定ランチを予約してみたりして

人生楽しむ

 

水天宮ロイヤルパークホテルの桂花苑

中華のハロウィンアフターヌーンティー

 

ガイコツをかたどった鮭入り蒸し餃子

ミイラに見立てたポークロール花巻

パンダがフランケンシュタインに仮装している饅頭

ジャック・オー・ランタンに見立てた生月餅

 

生月餅って初めて食べたけどもちもちしていて美味しい

もう一つ食べたいな

どこで売ってるんだろ

 

蒸し天心も種類が多くて美味しいし満足だ

 

ハロウィンを上手に表現している中華のアフターヌーンティー

最近のお料理は味以上に

ワクワク感も必要

芸術性も求められる

シェフとは大変な仕事だ

ほんとすごい

 

甘いだけだと途中でギブアップしてしまうこともあるけど

中華のアフターヌーンティーは天心もあるので全制覇出来ると直感で思った

 

はずれた

 

ジップロックを持ってきていて良かった

 

フランケンシュタインに仮装したパンダとひよこ饅頭

餡入り揚げ胡麻団子

 

持ち帰れそうなものを入れた

 

家で食べるのを楽しみに

特に胡麻団子は大好きだ

 

帰りは散歩がてら水天宮でお参りして行こう

幸せありますよう

健康でありますように

 

弁財天にも

お金が入りますように

 

どうやって?

宝くじでも買うかな

 

欲張りすぎ

 

 

ハロウィンの恩恵は楽しむけど

 

渋谷の街に繰り出す元気はないなぁ

 

夜は

家に静かに隠れていよう

騒ぎが早く終わるように祈りながら

耳を抑えて

 

いつもの夜のように

 

私は自分の家で大人しくしている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘備録3

2023、10/22、日曜日、12:22 東京は今日も晴れ、暖かい、今年は暖冬らしい、虫の被害が増えるそうだ

 

夫がアメリカ出張から帰って来る日

 

夫には言えないが

夫の帰国日の前日あたりから

だんだんと

家の中の空気が重たくなって来た

 

私は自身ピーンと緊張しはじめた

 

なぜだか威圧感があるように感じる夫

家の中が狭く感じる

実際太ってはいるんだけど

「パパが太るからケーキはあげないで」

と娘が言うくらいには

 

いない間は

家も広く感じるし

美味しい空気を思いっきり吸って

のびのびノンビリ

怠惰に

楽しく過ごしていた

 

好きな小説も読み放題

今転生ものにハマっている

 

家の中の片付けも適当に

ダスキンモップでサッサッサーホイホイ

週2回の生ゴミ出しも1回に

夫がいないとゴミもあまり出ないし

 

何でだろうか

 

食事の支度も適当

なんせ

『パキット』を愛用していたし

わたしは

カルボナーラとたらこが好きだ

具がないので

サラダを添えれば良し

 

『ふわたまオムレツ』も愛用

4種入りチーズが好きだ

サラダをとパンを添えれば立派な一品

 

レンチン商品も

どんどん美味しくなる

便利だ

 

夫には出せないけど

 

そういえば

長年連れ添った夫婦のうち

妻が先に亡くなると

夫はしょんぼりとして元気がなくなる事が多いと何かに書いてあった

 

 

夫がなくなると

妻は元気になり

友達と旅行へ行ったりと

のびのびと過ごすと書いてあったような

 

まあそうだろうな

切り替え、諦めは女性の方が得意

大切だっけけど

寂しいけど

のびのびするのかな

ずーっと相手のリズムに合わせて生活していたわけだから

無理をしていたって事だよね

無理をしていたから更年期で爆発するのかな

更年期障害

噴火だね、あれは

 

お互い様だと夫は言うだろう

 

割合は妻の我慢率の方が多いと感じている私は勝手な人間なのかな

 

さあ夫が帰って来る日だ

 

玄関周りの落ち葉を掃いて、玄関扉もツヤだしワックスで拭いておこう

 

見た目の印象が大事だ

 

床はウエットシートで拭いてピカピカ清潔にしておこう

 

スーツケースを拭くタオルとアルコールを玄関に用意しておこう

 

夕食は『ブイヤベース』と『パエリア』にしよう

デザートはバスクチーズケーキ

 

「お帰りなさい、お疲れ様」

 

少し息切れ

 

『パキット』も『ふわたまオムレツ』もなかなかいけるんだけどなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘備録2

2023、10/15(日曜日) 12:41  東京は雨

 

今日はアメリカに出張に行く夫を

羽田に送っていく日

 

滅多に運転しないのでちょっと億劫

緊張しながら運転するから脇汗かくし

 

免許はもちろんゴールド免許

 

 

たまーに考えるけど

夫婦って何だろう

相手を補助し合うのが夫婦?

 

恋愛のお付き合いだったら2、3年くらいしか続かないよね

経験上別れはくるよね

私の経験だけど

 

紙一枚が契約になるのかな

 

ワクワク感はいつの間にか消えているから

もう仲間みたいなものかな

そんな気もするけど

でも仲間よりも気を使う

相手の顔色見る

これ言ったら機嫌悪くなるんだろうなあ

と思うよね

だから

心の中で言うことが沢山ある

 

夫婦は何でも話し合った方が良いと言う人もいるけれど

本当かな

トラブルになると思うけど

 

ずいぶんながーく

一緒に生活している夫とは

同居人?

夫から見た私はなに

家事手伝い?

そんな感じかな

少し悲しい

 

何となーく

お互い気持ちがズレズレなのに

自分の方こそ

気を使っていると思っているんだよね

空気が微妙

 

プレゼントをあげても

「アレ、外したか?」

私はちょっと心が痛い

男性は

モヤモヤー

長く続くよね

 

結局わからないままだよね

元々他人だし

完璧に把握するなんてムリムリ

 

今の生活って

便利なスマホのお陰で

話しかけても

「あー」「うん」

聞いてないね

 

必要なことは

メッセージがくるから大丈夫だけれど

 

例えば車検のこと

夫「車いつ使いますか?いつ頃出しても良いですか?」

私「いつでも良いです。決まったら日にちを教えて下さい。」

 

一応コミュニケーションとってるというのかな

 

こんな夫婦は全体の何パーセント?

 

夫のこと

これからも必要かどうか考えてみると

必要だと思う

 

世間からの盾になる

 

女性だからといって下に見る男性も女性も多い

社会には暗黙のランク付けがあるらしい

 

私もさっきした

「男性」を先にしたから

 

それに家から社会に出る時は用心しなくちゃならない

 

肝心な時には一緒に行ってもらう

 

相手の態度が変わるから

 

それが一般の社会

 

日本だけでは無いけど

女性の地位もお給料も相変わらず男性よりも低い傾向だし

子供を産むと更に男性との差が埋まらなくなるらしい

 

女性の方が仕事出来る場合も沢山あるのに

男性は女性から生まれたくせに

意地悪だし

 

確かに

男性と比べると

体力も体格も劣る

でも頭脳はなかなかだと思う

 

中野先生だって優秀だし

山口真由さんだって優秀だし

優秀な女性もっともっと増えると良いね

日本中溢れるくらいにいっぱいになって欲しい

 

優秀で無い私だって

成長過程で

女性だから従順になれと

女性だから細やかに気を配れと

女性だから綺麗好きになれと

意見を言うと

少しでもでっぱるくいはバンバンたたかれた

 

だからこそ

我慢も

粘りも

根気もあると思う

 

諦めない強さもあると思う

 

最近女子スポーツが良い成績を残すのも

諦めないからだと思う

 

諦めるな女性たち

応援しているよ

自分の夢を叶えて

 

粘りがあるから結婚生活も続くのかな

今のところだけど

 

いろいろ思うこともあるけれど

へこたれずに

賢く男性を使おう

世間からの盾に使おう

 

女性にも問題があると言う人もいる

イライラするからだって

 

仕事をして

家事をして

子育てをして

疲れ果てて

女神のように優しくニッコリ微笑えと?

 

家族の営みを仕事だと割り切れば

ニッコリできるかもね

 

ニッコリお給料下さい

 

寒いね

そんな感覚

 

子供のころ

父から日光のお土産をもらった

猿のガラス人形

 

見ざる

聞かざる

言わず

 

大人になったら

 

本当にそうだった

 

 

 

 

忘備録

2023、10/8(日)12:48、東京、今は曇ってる

 

たまに思い出しては苦しくなる記憶

泣きたくなる記憶

我が家は認知症の宝庫だ

母も水頭症のせいで

下の感覚がなくなりオムツをしなくてはならなくなり

さらに徘徊をして迷子になってしまい

ミニパトカーで帰って来たこともある

母はミニパトカーから誇らしげに手を振っていた

「心配したのよ」

「そう?」

母らしい

昔から何か事があると

「そう?」

と流す母

母の処世術だったのかも知れない

 

要介護3となり医師から

看取りの準備に入った方が良いと助言を受け

介護老人福祉施設に入居した母

入居後

居心地が悪そうな母

合わなかったら施設を変えようかな

 

この施設に決めた時

マンションのようで綺麗だと思った

個室があり

入院でも個室しか入ったことのない母には良いと思った

 

でも

母が入居して生活が始まると

スタッフが少なく疲れている人が多いのが気になった

私が母に会いに行くと

母は部屋の外に出ていた

 

「部屋にいないの?」

「出ているように言われたの」

 

たぶん

母が部屋に入ったままだと

少ないスタッフでは見守りが大変だからだと思った

外のリビング空間にいれば

わざわざ部屋を覗く手間もないし

だから

車椅子の人も,寝椅子タイプの車椅子の人も皆リビングに出ていたわけだ

 

大切な母だから

週1には会いに行った

痩せて来たようだ

だんだんと最後に向かっている感じ

苦しい

悲しい

この気持ちを本当に共有できる兄弟は私にはいない

 

母のことだけで一杯になる私

 

それでも

夫は日々の用事を言いつけてくる

車を買い替えることに夢中な夫

私から見れば無神経な夫

夫から見ればどうなんだろう

 

今の私の心の中わかっている?

母をもう時期失うんだよ

 

今の私の状態は無視

 

介護のことで離婚する夫婦がいるのにも納得

 

自分の親が大切な人は多いと思う

私からみたら夫の親は他人だし

私の親は夫からみたら他人だし

 

独身の義兄は

「大変だからこっちの親は気にしないで良いよ」と言ってくれるのでありがたかった

義母も病院へ入っていたから

 

こんな感じで自分の感情でいっぱいになってしまうのが介護なんだと思う

 

介護老人福祉施設に入って

2週間目の朝

母は急死した

死因は窒息死

誤嚥による窒息死

 

スタッフが気がついた時には

すでにチアノーゼが出ていたという

 

母の指先が青かった

 

その前の水曜日に面会の行った時には

大分弱っていたけど元気そうだったのに

病院へ搬送された時には新肺停止

 

医師は心臓マッサージをしてくれたけど

母は蘇ることはなかった

 

警察が来て検視をすると言われた

事件にするか聞かれたけど判断する事が出来ない

迷ったけれど母を解剖するのに抵抗があったので

結局事件にはしないことにして

解剖はなして検視のみ

 

母が帰ってくるのに1週間ほどかかった

 

ずーっと悲しくてモヤモヤしていた

 

葬儀が終わった後施設長にお願いして

スタッフの聞き取りをした

心が納得していなかったから

 

母が亡くなった日のスタッフ全員への聞き取り

母が亡くなったその日の時間は

スタッフ交代の時間前後だったようだ

 

母が亡くなった事を連絡してくれた

スタッフが

「自分だったら助けられた」

との言葉

 

母が亡くなった時間のスタッフは

気弱な感じの男性

施設長がショックを受けていると言っているが

たぶん

「まさか死ぬなんて思わなかった」

と君は思っているよね

人間は簡単に死ぬんだよ

 

そんなスタッフが担当だなんて

運が悪かったのかも

私が選んだ施設が悪かったのかも

 

でもスタッフもかなり疲れていた

 

ずーっと悩んで

私は五円禿げになってしまった

 

あれから5年

ようやく話せるようになった

 

徘徊でまわりの人を心配させた母

 

母と家庭のバランスを上手くとれなかった私

 

しばらく夫が嫌いだった私

 

母と一緒に棺桶に入りたかった私

 

時間と共にその感情も緩和される

 

ただ今だに母の夢を沢山みる私

 

急死だったので

 

自分が亡くなったのがわからないのかも

 

母ならば有り得るな〜