鹿の王、水底の橋📖上橋 菜穂子著

今週のお題「読書感想文」

 

こんにちは!かおるこです🌼

 

 

「読書感想文」

 

あまり得意ではないのですが…

 

最近読んだ本の中から

 

印象深い本を紹介したいと思います

 

上橋菜穂子さんの

 

「鹿の王」🦌上下

 

 

 

これから読まれる方も

 

いらっしゃると思います

 

📚「ねたばれ注意」です📚

 

宜しくお願い申し上げます🙇‍♀️

 

 

 

「鹿の王🦌上下」

 

物語の始め、祖父と少年のやりとりの少年ホロッサムは〈魔神の御稚児〉と言われる医師となり、物語の軸となるべく〈黒浪病〉と関わって行きます。

 

ツオル帝国に合併されたオタワル人医師ホロッサムの〈黒浪熱〉とのたたかいを中心に、ツオル帝国の祭司医との医療方法の違い、オタワルの医療を締め出そうとするもの、認めようとするものとの軋轢などが描かれています。

その策略に〈黒浪熱〉が使われます。

 

きっかけはツオル帝国の岩塩坑の中で、働かされている捕虜達が外から侵入した黒狼🐺に襲われて噛まれ、黒浪の持つ病原菌〈黒浪熱〉のせいで捕虜の一人を除いて亡くなった事から始まります。

唯一生き残ったヴァンが、やはり生き残った下働きの女性の幼子ユナを連れて逃げる旅に出るところから動き始めます。

 

ヴァンは滅ぼされたアカファ国のトガ山地のガンザ氏族の死兵の役目だった〈飛鹿🦌〉使いの〈独角〉リーダーです。

逃げる途中、捻挫をして動けなくなったトマと出会い、助けたトマの元で〈飛鹿🦌〉を育てるのを手伝うためにユナと世話になります。

 

ヴァンの巻き込まれた策略に使われた〈黒浪熱〉というウイルスは、黒浪、山犬を誰かが操って人びとを噛ませ、ばら撒いて行くものです。

〈黒浪熱〉をばら撒いてまで生き残った者を探し出し、黒浪に魂を乗せて操れる者を後継者にし、ツオル帝国の復讐に使おうというものです。

黒浪に魂をのせて操つることが出来るヴァンは、復讐を企てる者にユナを誘拐されます。

 

ヴァンはこの話を受けるか否か…

誘拐されたユナにとってヴァンの存在は…

 

医師ホロッサムのほうは〈黒浪熱〉からの生き残りった者たちのことを調べ、生き残った者たちの共通を調べます。

〈黒浪熱〉に耐性がある者と、ない者の差は何か?

また少しでも早く〈黒浪熱〉のワクチンを作ることが出来るのか?

 

 

この物語は〈黒浪熱〉という病原菌を策略を巡らせる為にばら撒き、多くの死者を出す物語ですが、実はこの本は以前読んで途中挫折した本です📚

 

最近発掘して読み始めたのは、黒浪熱というウイルス🦠が、人々に感染して行く間にかたちを変えて行き、さらに手強くなるという点が今の時代のコロナウィルスの変化に似ていると思い、再度チャレンジすることにしました。

 

また〈黒浪熱〉を巡っての対応が現在の政治の世界と似通っている😷なと思ったからです。病気を本気で討伐するよりも、政治的な事が先行してしまいます。

私たち末端の国民はただ翻弄されるだけです。

なんとか立ち上がらないといけないのだとは思いますが。

日本国民は私も含めて、ほとんど立ち上がることがあまりありません。

いつのまにか摩擦を好まない人間に育てられているからです。

 

登場人物の医師ホロッサムたちは、〈黒浪熱〉を治すワクチンの開発に向かって前に進みます。

ただ治療するのではなく、ワクチンの開発も出来るなんで、理想の医師のすがたです。

 

登場人物の中には愚かにも自分の目的の為に、テロ行為、〈キンマの犬〉を使って人びとを噛ませ混乱に落とす者もいます。

このように、人間が愚かなことは物語の中と現実とはあまり差が無いように思います。

ただ物語の中には救いあります。そしてヒーローもいます。

 

「現実は小説よりも奇なり」

 

実際右往左往する私たちは、物語よりも愚かな行動をしているのかも知れません。

 

そんな事を考えさせられる物語でした。

 

 

唸りながら、読書感想文を書いていたので

 

👧🏻「夕食私が作る!」

 

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豚しゃぶです

 

👩🏻‍🦰「ありがとう😍」

 

👧🏻👩🏻‍🦰「ご馳走さまでした🌈」